美咲と深海は、子供たちの学校行事で出会う。
穏やかな紳士であった深海は、一方で情熱的な内面を持つ男性だった。
長年の夫婦生活における愛の冷え込みを経験していた美咲は、深海の温かさと魅力に心を奪われていた。
二人の出会いは、互いの心に静かな火花を散らしていく・・
「街灯の下の秘密」
美咲が深海と初めて出会ったのは、子供たちの学校の運動会だった。
彼は美咲の親友でありママ友、香織の夫だった。
その日、深海が子供たちの応援に熱心に参加し、その温かい笑顔が美咲の心に深い印象を残した。
何度かママ友たちとの集まりで深海に出会う度に、美咲は彼の穏やかさと心地良い雰囲気に心が引かれていった。
彼の笑顔、体臭のいい香り、話し方、全てが彼女の心をくすぐった。
ある日、美咲は深海とふたりきりで出会った。
子供たちの学校のPTAミーティングが終わった後だった。
“美咲さん、いつもありがとう。君がいると、何だか心強いんだ”
その言葉に、美咲は心臓が跳ねるのを感じた。
彼女の顔は紅潮し、深海に気づかれないように顔をそらした。
彼の声、彼の視線、全てが彼女の心を揺さぶった。
その後、深海と美咲の出会いは増えていった。
子供たちの学校活動を通じて、そして時には偶然の出会いを通じて。
彼らの間には、名前も形もない何かが生まれ、育っていった。
ある雨の日、深海と美咲は駅のホームで再会した。
二人は雨宿りをし、深海は美咲に対して自分の感情を打ち明けた。
“美咲さん、これは間違っていると分かっています。でも、君に惹かれている自分を否応なく感じています。君の笑顔、優しさ、全てが僕の心を奪っています。”
美咲は驚きと動揺で言葉を失った。
しかし、彼の告白は彼女の心に強く響き、彼女自身も深海に対する思いを認めざるを得なかった。
彼女は深海を見つめ、“深海さん、私も…あなたに…”と言葉を紡ぎだした。
しかし、言葉は途中で切れ、代わりに彼女の瞳からは深い想いが溢れ出していた・・
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